「極楽浄土」を表現した美しい庭園って、どんなところ?

【世界遺産】極楽浄土を表現した美しい庭園って、どんなところ?

平安時代に、「極楽浄土」をこの世に表現しようとした場所がありました。

極楽浄土を表した美しい庭園

庭全体でこの世の極楽浄土を表したのは、「毛越寺(もうつうじ)」。京の都に並ぶ繁栄を誇った奥州平泉、現在の岩手県平泉町にあります。

雅な日本庭園の中心となる池は約3000坪もの大きさで、“海”に見立てて作られています。

毛越寺の日本庭園

優美な曲線を描く池の水際は“海岸線”を、水辺の石は“荒波が押し寄せる磯”を表現。

磯を表現した、水辺の石

造営時には池のまわりに立派なお堂もあり、庭と一体となっていました。

金色に輝く、きらびやかな仏堂

極楽浄土を表したもう一つの場所が、「中尊寺」です。木立に囲まれた石段を進むと、見えてきたのはお堂。

金色堂を守るお堂

お堂に一歩足を踏み入れると、そこは別世界です。天井や扉にいたるまで、すべてが金で覆いつくされた「金色堂」が姿を現します。

中尊寺金色堂

光に包まれた極楽浄土を、黄金によって表現。阿弥陀如来を中心として安置された仏像も金色に輝き、その迫力に圧倒されます。

金色堂の仏像

平泉は、周辺で大量に採れた金で繁栄しました。金色堂はその証でもあります。

12世紀の東北には、極楽浄土を表現し、平和を祈る「黄金郷」が存在していました。(※『世界遺産』番組HPより)

平泉は世界遺産に登録

平泉の建築や庭園は、現在「世界遺産」に登録され、かつて人々が夢見た世界を伝えています。

スポット情報

毛越寺 
岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58

中尊寺
岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関202


8/9(日) の『世界遺産』

世界遺産

日曜よる6:00~

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