
お米のスペシャリスト「ライスレディ」。一体どんな仕事をしているの?
毎日炊いては食べる!
大手電機メーカー「パナソニック」の炊飯器開発部門には、精鋭6名で構成された「ライスレディ」と呼ばれるお米のスペシャリストがおり、毎日大量のご飯を食べて炊飯器の研究開発を行っています。

ご飯を炊くところから仕事が始まり、炊き上がったら研究開始。
まずは炊き上がりの見た目をチェックし、米の一粒一粒が立っているか表層の状態を確認します。

続いて、実際に食べてチェック。「炊きムラ」の有無や、味・におい・お米の粒の中のバランス・喉越しなど、多数の項目を確認しています。炊飯器を1機種開発するのに使うお米は約3トンとも言われ、多いときには1日にお茶碗7杯くらい食べることも。
お米の味をきちんと判断するため仕事中は、ネギ・コーヒー・チョコレート・清涼菓子など口に味が残るものは食べないよう、お米のための食事制限をすることもあります。
学生たちと「彼氏米」を開発!
ライスレディは現在、福島県と学生たちが共同開発しているブレンド米“彼氏米”にアドバイザーとして参加しています(※2019年11月放送時)。
ブレンド米とは、数種類のお米を混ぜ合わせて作ったお米。組み合わせのバランスで様々な食べ心地が生まれます。

「彼氏が初めて家にやってきたときに手料理とともに出すごはん」として、味の濃いおかずに合うさっぱりとしたお米を目指している“彼氏米”。ブレンド具合だけでなく、水の量や炊き方、ネーミングなどもアドバイスしていきます。
お米の流行を調査
日本には現在824銘柄のお米があり(※農林水産省穀物課。2019年11月放送時)、毎年のように新銘柄が売り出されています。
ライスレディの一人、塚原さんはスーパーのお米売り場に通い、人気銘柄の情報をチェックしています。

実はパナソニックは、最新の炊飯器にお米の銘柄ごとにその特徴が最大限に引き出せる「炊き分け」機能を搭載しています。その開発や実現にあたって、それぞれの銘柄の知識は必要不可欠です。
それぞれ感じ方が違う「おいしい」を、いかに全員に思ってもらえるか。それを目標に、ライスレディたちは今日もご飯を食べ、研究を重ねています。

知られざる舞台裏の物語
BACKSTAGE(バックステージ)
(CBCテレビ:日曜よる11時30分~)