1日50万個も?! ヤマト運輸の仕分け現場に密着

1日50万個も?! ヤマト運輸の仕分け現場に密着

羽田空港の近くにある日本最大級の物流施設「ヤマト運輸 羽田クロノゲート」は、24時間休むことなく動き続け、1日に行き来する車両は約2,000台にものぼります。1日に取り扱う荷物は、なんと約50万個!

日本最大級の物流施設「ヤマト運輸 羽田クロノゲート」


そんな巨大物流施設で荷物を仕分ける若きリーダーに密着しました。

周りの作業スタッフに慕われるグループ長

羽田クロノゲートで荷物を仕分けている渡邉さんは、現場の作業スタッフをまとめる若きリーダー。

羽田クロノゲートで荷物を仕分けている渡邉龍太朗さん


2015年アルバイトとして働き始め、2018年、正社員になりました。

渡邉さんがまとめる作業スタッフのほとんどは、自身より年上。グループ長として仕事を円滑に進めるために、「コミュニケーションをとって、お互い納得して作業に入ってもらう」ことを心がけているそうです。

「コミュニケーションをとって、お互い納得して作業に入ってもらう」ことを心がけている渡邉さん


周りの作業スタッフからは、「物腰が柔らかくてコミュニケーションを取りやすい」「優しいだけじゃなくて、ちゃんと厳しいことも言ってくれるので頼りがいがある」と慕われています。

細かな仕分けは手作業。イレギュラーの発生は臨機応変に対応

渡邉さんが働く羽田クロノゲートでは、全国から集まった荷物を東京の渋谷区・品川区・世田谷区などの各営業所に届けています。

まずは、それぞれの荷物についているバーコードをセンサーが読み取り、自動的に区ごとに仕分けられた後、人の手によってさらに細かく仕分けられます。その際に渡邉さんたち作業スタッフが見るのが、荷物に貼られた伝票。

渡邉さんたち作業スタッフが見る荷物に貼られた伝票


記載されている住所の番地や建物名まで目を通し、届け先ごとに正確に仕分けなければなりません。

届け先ごとに正確に仕分け


例えば、「渋谷区」行きの荷物の場合、区には恵比寿や代々木など32もの町名があり、仕分けはその先の番地にまで及ぶため細かく正確な対応力が必要です。

仕分けはその先の番地にまで及び、細かく正確な対応力が必要


「仕分けをするとき、どういうふうに効率よく仕事ができるかとか、大雪などで(搬入の)遅れが発生している場合に、いかに対応できるか。やりがいを感じるし、やりきったときは達成感を得られる」と、渡邉さん。

天候や道路状況などにも影響される荷物の仕分け。イレギュラーな出来事にも臨機応変に対応する冷静さが必要です。

荷物を積み上げるときにも、細やかな心遣いで

渡邉さんは、仕分けられた大量の荷物を手早く積み上げるときにも工夫をしています。

軽いものや植物など、壊れものが入った箱の上に重い箱を積んでしまうと荷物がつぶれてしまうため、どういう荷物があるのか、積みながら考えてまとまるようにしているそうです。

どういう荷物があるのか、積みながら考えてまとまる


1つ1つ荷物を持ち、瞬時に判断しながら積み上げていく作業。荷物を大切に扱う心遣いが感じられますね。

現場のリーダーとして「自分1人じゃなく作業員全体でやりがいを共有しながら、一体となって仕事に取り組むところに楽しさを感じている」と語る渡邉さん。

現場のリーダーとしてのやりがいを語る渡邉さん


ネット通販やフリマサービスの普及により、商品を簡単に買えるようになった現代。それを支えているのは渡邉さんたちの仕事や心遣いだということを忘れないようにしたいですね。

あらゆる職業の“現場で働く人”を紹介
ゲンバビト
(CBCテレビ:日曜よる11時30分~)
 

 


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