
瀬戸康史が役に感じる共通点は?思わずツッコみたくなる共演者エピソードも!
TBSでは、生見愛瑠が主演する火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』を現在放送中。本作は人に嫌われないよう、自分自身の素を見せず、悪目立ちしないように生きてきた生見演じる緒方まことが、ある事故で記憶喪失になり、手元に残された男性用の指輪を手掛かりに“恋の相手”と“本当の自分”を探していくラブコメミステリーだ。
そんなまことを翻弄するのが自称“元カレ”の西公太郎(瀬戸康史)、自称“唯一の男友だち”の朝日結生(神尾楓珠)、自称“運命の相手”の板垣律(宮世琉弥)。今回はフラワーショップ「Fleur Style Recollection(フルールスタイル リコレクション)」の店主であり、まことが記憶を失う前、円満に別れた彼氏と名乗る公太郎役の瀬戸康史にインタビュー。作品や役への思い、撮影でのエピソードなどを聞くうちに、『オールスター感謝祭』での意外な裏話も飛び出し…!?
公太郎とは正直なところが似ているかも

――最初に台本を読んだ感想を教えてください。
主人公が記憶喪失で、タイプの違う男性が3人現れるというのは、ラブコメ作品としてとても面白いなぁと思いました。しかも、そこにミステリー要素が加えられ、いろいろな意味でドキドキしたというか。オリジナル作品なので、僕もこれからどうなっていくのか、わかっていなくて…。早く次の台本が来ないかなぁとワクワクして待っています。現場でも新しい台本を読んで、みんなで盛り上がっています(笑)。
――西公太郎を演じるうえで、共感するところはありますか?
公太郎は優しくて、わりと自分の気持ちを正直に伝えるタイプ。優しさも押しつけがましさもなく、さらっとしているところがあって。何も言わず見守っているだけ、というのとも違って、まことが前向きに行動できるような言葉をチョイスしているんですよね。公太郎の正直なところは、自分と似ているのかなぁと思います。
――主演の生見さんの印象はいかがでしょうか?
みなさんのイメージ通りの明るい方です。彼女はほぼ毎シーン撮影しており、セリフの量もたくさんあります。でも、疲れている様子をまったく見せないので、現場の士気も上がりますし、撮影現場は彼女のエネルギーがあふれていると感じました。あの人間力はすごいと感じます。

――神尾楓珠さんと宮世琉弥さんの印象も教えてください。
神尾くんも宮世くんも真面目な俳優さんです。お2人ともまだ若いのに、僕が同じ年齢だったころよりも、かなりしっかりしていて。お芝居に対する内に秘めたアツさがすごく伝わってきて、とても頼もしいなと思いました。神尾くんは結構、コミカルなシーンも多いのですが、パッと切り替えられるお芝居のうまさを感じます。宮世くんとは実はまだ1回しかご一緒していなくて。これからのシーンを楽しみにしています。
――撮影現場で印象に残ったエピソードがあれば、お聞かせください。
まだ5歳の村方乃々佳ちゃんが、公太郎のことが大好きで“推し”と慕っているちょっとおませな豊田美緒役で出演しているのですが、カメラが回っていないときや撮影の準備をしていると、なんというか…少しふざけた言葉で話しているんです(笑)。「ダポポポパ、パピプポパ」と話しかけてくれるので、僕や生見さんも「アバババー!」と返したり。そういうとき、監督が「乃々佳ちゃん、公太郎さんがこうしたら、手を握ろうね」と説明した後も、乃々佳ちゃんは「パポパポ」と言ったりしていて。なのに本番ではちゃんとお芝居ができているという…すごくてびっくりしました(笑)。乃々佳ちゃんがいるときは、彼女がムードメーカーになっています。
公太郎のさらっとした優しさは朝日や律に負けていない!

――瀬戸さん流の共演者との距離の縮め方を教えてください。
イジったり、ツッコんだりすることですね。先日、『オールスター感謝祭』(TBS)に出演したとき、番組オリジナルのBGMがあるじゃないですか。ずっと聞いているので「明日にも残っちゃいそうだね」って生見さんと話していたんです。そうしたら「ノロウイルスになっちゃいますね」と生見さんが言い出して。「は?」と思ったのですが、「ノイローゼのこと?」と言ったら「そうですそうです」みたいな(笑)。神尾くんは「効き目を右から左に変えたんです」というので「それ、どういうこと!?」とツッコんだり。この現場は本当に面白い子が多いんです(笑)。
――公太郎を演じるうえで、特に意識しているところはありますか?
やはりラブストーリーが主軸になっている火曜ドラマという枠でもあり、観ている方にキュンキュンしていただきたいなと思います。ただ僕の演じる公太郎は、狙ってキュンキュンさせるという役ではなくて。さらっとした優しさが彼のテーマでもあると思うので、力まず、狙わず、演じられるよう心がけています。
――今後、恋の四角関係を繰り広げていくと思います。瀬戸さんご自身が思う、公太郎が朝日や律に勝っている部分を教えてください。
思いやりかな。さらっとドライフラワーをアレンジメントして渡したり。まことのピンチにさらっと駆け付けたり。何かあれば、絵文字とかは使わずそっけなくてもメッセージを送ったり。そういうさりげない思いやりの部分では朝日や律に負けていないと思います。

――これまで撮影してきて、どこに演じる面白さを感じますか?
セリフのやりとりをしていると、エチュード(即興劇)のような感覚に陥ることがあります。ナチュラルで飾らない会話のやりとりがあって。そういうところは面白いですね。また、神尾くんや宮世さんとのやりとりも含め、今後新たな展開を演じることも楽しみにしています!
——瀬戸さんの放送前のコメントに、10代、20代のときは「みんなに好かれよう、嫌われたくないといい顔をして悩んでいた」とありました。その悩みを解消したきっかけはありますか?
具体的なきっかけはないのですが、年を重ねていろいろな経験を積んだことが大きいと思います。みんなに好かれようと無理をしていたんだなということを自覚するようになって。もう少しありのままの自分を出してもいいんじゃないか、嘘をつかずに生きていきたい、と思うようになったんです。それ以来、悩むことはなくなりました。

——最後に視聴者へのメッセージをお願いいたします。
とても前向きな気持ちになれる作品です。視聴者のみなさんをキュンキュンさせるだけではなく、ちょいちょい挟み込まれるミステリー要素で、ただのラブコメではないんだぞ!と感じていただけるドラマになっています。キュンキュンしながら謎解きも楽しみつつ最終話までご覧いただけたら嬉しいです!
■番組概要
[タイトル]
火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』
[放送日時]
毎週火曜よる10時~10時57分