コーデを見れば恋の行方がわかる!?佐弥子&拓のコーデの“秘密”を大公開!着回しのコツも

コーデを見れば恋の行方がわかる!?佐弥子&拓のコーデの“秘密”を大公開!着回しのコツも

TBSで放送中の火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(毎週火曜よる10時)。学歴もお金もない社会人の主人公・白玉佐弥子(広瀬アリス)が、偶然出会った大学生・小笠原拓(道枝駿佑/なにわ男子)のひと言をきっかけに学び直しを決意し、30歳で大学生に。令和の学生たちに揉まれながら恋に、勉強に、夢に奮闘するセカンド・アオハル・ラブコメディだ。

今回はSNSでも「ファッションが気になる!」と話題の、佐弥子と拓の衣装を担当するスタイリスト・金順華氏にスタイリングの裏側をインタビュー。佐弥子や拓の衣装設定をはじめ、物語とリンクしたというこだわりの部分や秘話を徹底取材!

佐弥子はトレンドに流されない“軸”のあるスタイル!

非正規雇用だった社会人時代から大学生になった今でも、口癖のように「お金がない」とぼやく佐弥子。そんな彼女のキャラクターに合わせたスタイリングのテーマは、ずばり“ド定番”。

普段着の佐弥子

「佐弥子の服はトレンドには左右されない、ボーダーや無地のパンツ、デニムなど誰でも持っているであろう、“ド定番”なベーシックアイテムばかり。もちろん数千円で購入できるようなものばかりです。そもそも10代20代の頃は、流行を取り入れたり、いろいろなジャンルに挑戦したりする人も多いですが、30代になるとある程度自分に似合うものがわかってくる人が多いはず。なので、佐弥子のファッションにはトレンドに流されないという“軸”をつくったんです。

ちなみに、そういうファッションの軸ができると、組み合わせも楽になります。佐弥子のワードローブにあるアイテムは、どれを組み合わせても、バランスがいいのはそのためです。同じテイストのアイテムをそろえると着回ししやすくなるので、もし日々のコーディネートに悩んでいる方がいたら、ぜひワードローブ内のアイテムのテイストをそろえることから始めてみてください」。

大学生になった佐弥子の衣装

ベーシックなアイテムのみでコーディネートを組むにあたり、特に気を配ったのはカラーだそう。

「キャンパスライフをはつらつと過ごす場面や、お姉さん気質を演出したい場面では、青や緑を着用。また番組ポスターや拓との自撮りシーン(第2話)など、大事なシーンでは黄色の衣装をセレクトしています。というのも、監督やプロデューサーから、佐弥子のテーマカラーは黄色にしたいというオーダーがありまして。ひまわりのような笑顔の佐弥子にピッタリの黄色のカーディガンをセレクトしました」。

佐弥子と拓

拓の衣装は “黒”がテーマカラーになる予定だった!? 

拓の衣装が決まるまでに、どんな話し合いがなされたのかを聞いてみた。

「拓はクールでミステリアスなキャラクターということで、当初の衣装合わせでは黒系のコーディネートを準備していました。もちろん道枝さんはさらっとスマートに着こなしてくださいましたが、本作の拓像とは少し離れていました。そこで真逆の、透明感を意識した淡い色の衣装も着ていただいたところ、ミステリアスさや、佐弥子より先輩であることを表現することができました。加えて、柔らかい生地感の服を選ぶことで、つかみどころのない性格も出せたと思います」。

金氏曰く「拓は佐弥子と違ってお金に余裕がありそうな発言も出るので、たまに質のいい服を着ていることも。ちょっぴり親のすねかじりっぽさを演出しています(笑)」。

「海辺の家で暮らし、大学に通うという設定を聞いたとき、拓はネットショップで服を買っているに違いないと考えました。なので、実際に着ている衣装も実店舗のないネットショップからお借りしています。家の中ではTシャツやサマーニットなどを1枚で、大学に行くときはレイヤード系を意識したシャツをさらっと重ね着しています」。

トレンチコート姿の拓

そんな中、拓の衣装で一番こだわったのが第1話での服装だという。

「登場シーンが少ないからこそ、印象に残るコーディネートを提案。受験生の佐弥子とすれ違うシーンでは、カーキの萌え袖ニット+ホワイトのパンツを用意しました。そして『こんなはずじゃなかった』と嘆く佐弥子に拓が『なればいいじゃん、大学生』と言うシーンでは、どうしてもトレンチコートを着ていただきたかったので、道枝さんに似合う丈感、素材感のアイテムを探し回りました」と、当時の苦労を滲ませた。

ついに始まるラブエディション♡ 佐弥子と拓のコーデはどうなる?

日向祥吾(安藤政信)とのデートで大人の魅力を発揮した佐弥子だが、その衣装にはある秘密があった。

「日向さんとのデートシーンは全3回。1、2回目は久々のデートに浮かれる佐弥子のコミカルさを表現するため、“レトロなお姉さん風”のワンピースをチョイス。気負いすぎだぞっていう意味も込めて(笑)。少しずつに良い女に変身する佐弥子を見せたくて、1回目はグリーン系ワンピースを、日向さんに見てもらうことがかなわなかった2回目のデートではイエロー系ワンピースをチョイス。

日向とデート中のよそ行き佐弥子

逆に、日向さんの元妻・凛子(山本未來)が同伴した3回目のデートでは佐弥子が一番素敵に見えるセパレートを選びました。皮肉なことにようやく佐弥子自身の美しさを見せることができたデートで、佐弥子は日向さんへの想いを諦める決断をするのですが…」。

日向と元妻とのデート先で

しかし新たな“恋愛モード”に突入した佐弥子。それまでひたすらデニムを愛用していた佐弥子の衣装にも変化が訪れる。

「徐々にスカートを穿かせるようにしていきます(笑)。大人だって、恋したら浮かれるし、相手に女性らしいと思ってもらいたい。今まで付けていなかったネックレスやピアスを毎日したり、デコルテの開きがちょっと大きくなったり(笑)。しかも佐弥子の場合、10歳も若い拓に恋をしているので、若々しさも取り入れるようにしています」。

そして第6話でついに訪れた、海辺での告白シーン。

「伝わればいいなと思ったのは、佐弥子と拓を“マイハルカラー”にしたこと。番組タイトルの文字色に合わせて、佐弥子を水色、拓をピンクの服でコーディネートしました。2人の想いが交わる大事なシーンだったので、視聴者の方に衣装の意図が伝わっていたら嬉しいです」と笑顔でコメント。

ようやく結ばれた佐弥子と拓。2人恋は新たな展開へ。「一緒にいるうちに趣味が似てくる熟年夫婦のような雰囲気を、2人のファッションでも表現できたら」と語ってくれた金氏。今後のシーンの衣装にもぜひご注目あれ!

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