【がっちりマンデー!!】金型メーカーの倒産危機を救った、「園芸散水用ノズル」がスゴイ
オイルショックの危機を乗り越えた、会長の思いつき
「株式会社タカギ」は、園芸散水用品…つまり、“お庭の水撒きに関するアイテム”の老舗メーカー。
その中でも一番の売れ筋アイテムが、園芸散水用ノズルの「ノズルファイブ」です。
こちらは、水の出し方をシャワー・ジョロ・ストップ・ストレート・キリの5種類に切り替えることができるノズルで、操作も手元で行えて簡単。お庭の水やりをする人にはとっても便利なアイテムです。
こうした切り替えを可能にしているのは、株式会社タカギの技術力にあります。
水系の滑らかな切り替えができるようにするためには、ミクロン単位でパーツをぴったり作る必要があるそう。その点、実は創業当時は自動車や家電メーカーが使う部品の「金型」を作る会社だったこともあって、もともと高い技術力を持っていました。
会社が園芸散水用品のメーカーに変わったキッカケは、1973年のオイルショックにあります。
倒産の危機があったころ、当時のタカギの会長がふと、洗車中の社員さんがシャワーノズルを外してバケツに水をためている様子を見て「ウチの金型技術を使えば外さなくてもいいノズルを作れるのでは?」と考えたのが始まりだったとか。
そうして生まれたのがノズルファイブ。当時からすると少しお高めの値段だったそうですが、その年に約10万個の大ヒットをし、結果として会社の危機を救うことにもつながったそうです。
現在のノズルファイブの年間売上げは、単体で約150万本、ホースリールと合わせると300万本以上とのこと。会社自体は、園芸散水用ノズルで国内シェアNo.1となっており、これからもますますお客さんから支持をされていきそうな予感です。
TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~