
赤楚衛二が現場で見舞われた珍トラブルとは『石子と羽男』インタビュー
TBSで放送中の有村架純&中村倫也W主演の金曜ドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』。4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガル・石田硝子/通称“石子”(有村)と1回で司法試験に合格した高卒の弁護士・羽根岡佳男/通称“羽男”(中村)が、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色のリーガル・エンタテインメントだ。今回は、依頼人として潮法律事務所を訪れ、その後アルバイトをすることになった大庭蒼生を演じる赤楚衛二に、役柄や撮影エピソードなど話を聞いた。
「一生懸命やっていたら、誰かが見ていてくれる」
――演じる大庭はどんなキャラクターですか?
困っている人がいたらほっとけないタイプで、ちょっとずれてはいるのですが、まっすぐな男です。意外と我慢強いなというのは感じて、第1話で、就職したからには責任を持つという、耐える男なんだなとすごく共感しました。あとはシーンとしては些細なところでも、すごく優しさを持っているので素敵な人だなと思います。

――潮法律事務所にはアルバイトとして入りました。
初め僕はカフェで充電したら訴えられた依頼人側だったのですが、本当に身近なところに事件が潜んでるんだなと。
その後に、就活の合間にアルバイトとして潮法律事務所に入れてもらうことになりました。石子さん(有村)や羽男さん(中村)と一緒にいるシーンが増えて、チームの一員になろうと努めています。
石子さんとは学生時代の先輩後輩という関係性で、これから少しずつ関係性が変わっていくと思うので、演技としては思いを大切にするというか、気をつけて演じています。

――石子との関係はこれからの見どころだと?
今はまだ感情を自覚する途中といいますか、「あれっ」という疑問が生まれてくるようなところなので、これからもうちょっとぐいっと行くかもしれないです。

――有村さんと中村さんと共演された感想を教えてください。
2人のキャラクターがでこぼこというか、向いている方向が一緒なのに、いがみ合ったり離れたりという、アンバランスをバランスよく保っているところが魅力的で。お2人の掛け合いがとても自然なんです。撮影の合間には3人で話すことが多くて、最初の方はよくクイズをしていました。それぞれの嫌いな食べ物を当てるクイズとか(笑)。
――他の共演者の方とのエピソードはありますか?
第1話で同僚役だった小関裕太くんとは、同じマッサージ店に通っていて、撮影する前日にばったり会ったんです。その時が初めましてで、「わお!? こんなところで驚いたね」となりました(笑)。「本当だったら明日挨拶しようと思っていたけど、よろしくね」みたいな会話をしました。次の日の撮影当日はちょっと照れくさい感じになりましたね。

――演技について、新井プロデューサーと塚原監督とはなにかお話はされましたか?
「セリフを待たないで」と言われました。例えば台本の中に「…」という間があっても気にせずに、そのときの言いたい衝動で言うようにしてほしいと。「セリフが被るのも全く気にしなくていい」というのは印象的でした。他の現場ではあまりないことだと思うので、新鮮な気持ちで臨んでいます。
――潮法律事務所のモットーで、「真面目に生きる人々の暮らしを守る傘となろう」とありますが、赤楚さんのモットーはありますか?
モットーというか、座右の銘になりますが、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉が好きです。一生懸命やっていたら、誰かが見ていてくれる。誰かが見てくれるだろうというのはちょっと甘えたところもあるかもしれないのですが、やるべきこととは真摯に向き合って取り組もうと思っています。

――ドラマにちなんで最近トラブルに巻き込まれたことはありますか?
この現場中に3回ぐらい虫が髪の毛に入ってきました。なんかムズムズするなと思っていたら頭に虫がついていて、「うわー!」と。今まで1回もなかったのに、この現場ではすでに3回も経験しています。実は虫は大の苦手なのですが、好かれるようになってしまったみたいです(笑)。
――第3話の注目ポイントを教えてください。
ファスト映画がテーマになっています。映画の作り手がどんな気持ちで作ったのか、時代とどうやって向き合っているのかというのは、普段は目の当たりにしない話だと思うので、新鮮な気持ちで見ていただけるんじゃないかなと思います。
大庭としては、自分の大好きな映画監督がトラブルに巻き込まれてしまっているので、彼の一監督ファンとしての心情を、ぜひ注目していただけると嬉しいです。
■番組概要
〔タイトル〕
金曜ドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』
〔放送日時〕
毎週金曜よる10時~10時54分