髪の毛にも文字が掘れる⁉衝撃&ディープな「ドリル」の世界

【がっちりマンデー】髪の毛にも文字が掘れる⁉衝撃&ディープな「ドリル」の世界

車や時計の金型を作る“カッターのようなドリル”

車や時計・スマートフォン・パソコンなどのパーツの製作には、金属を流し込む“金型”が必要。それを作るために使うのが、「エンドミル」という“カッターのようなドリル”です。

エンドミル

鉄に穴をあけるのはもちろん、ドリルのサイズや先端の形を変えることで、様々な形状に加工することが可能です。

エンドミルが鉄を精密かつ正確に削ることができる理由は、ドリルの先端部分の“溝”にあります

鉄を削るとき、エンドミルは1秒間に1000回もの高速回転をしています。その際、切りくずを中で巻き込んでしまうと、折れたりボロボロになったりしてしまうそう。そのため、ドリルは「切りくずをいかに外に出すか」を重視した形状で開発されているといいます。

先端部分を1000分の1mm単位で設計

とくに先端部分は、瞬時に切りくずを出せるよう、溝の角度・形状・深さを1000分の1mm単位で設計されているとのことです。

髪の毛に文字を掘れる、世界最小のエンドミルも

そんなエンドミルを作る会社の中でも、日進工具(株)は“世界最小のエンドミル”の開発に成功しています。大きさにして、直径0.01mmほどだといいます。

世界最小のエンドミル

このエンドミルはなんと、太さ0.1mmの髪の毛に文字を彫ることができるとのこと。こちらに関しては現在、超精密な作業が可能なことから、半導体や医療分野からの問い合わせが来ているそうです。

髪の毛に文字を彫れる

ちなみに6mm以下の小径のエンドミルの市場は、約200億円の市場規模だとか。

極小エンドミルのトップメーカーで、シェア4割を誇るという日進工具(株)。その年間売上げは95億円にも達しています(※2022年3月放送時点)

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。

がっちりマンデー!!

日曜あさ7:30~

 

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